2014/05/15

The Argonian Maid—An Oral Traditionの日本語訳

TESOに登場する書籍"The Argonian Maid—An Oral Tradition"(UESPリンク)の日本語訳です。 


アルゴニアンメイド…ある口承文学
技術者テレンガー 著

繰り返し伝えられる好色アルゴニアンの物語の解説

 先日、「好色アルゴニアンメイド」という、卑猥だが明るく、風刺に満ちた演劇を観ました。このような形式で、この物語がこれまで発表されなかったことに驚いています。

 私の調査によると、「好色アルゴニアンメイド」の起源は流しの吟遊詩人による長い物語で、それぞれ題名と前置きには僅かな相違点があります。しかし結末は同一です。無垢な女性が、既婚で優越的地位にある男性の誘惑に屈する、というものです。

 南方には、「好色ボズマー」「二つの月にお砂糖を」という話があるそうです。北から北西部の酒場では「ショーンヘルムのえっちなおくち」「アリクルの砂の槍」「乙女のキツキツ要塞」という物語が伝えられています。

 舞台では、登場人物それぞれの姿が観客の前に蘇ります。演技力が優れていなければ、内容は盛り上がりに欠け、ありきたりに映るでしょう。演劇とは、物語から吟遊詩人の話術を取り除いた物だからです。例えばある伝説的なカジートの語り手は、男が乙女を我が物にする策略を巧みに描写し、聞く者の鼓動と呼吸を早め、続きが待ちきれない気持ちにさせたそうです。

 実に多くの「アルゴニアンメイド」が語り手の歌から引用されています(出典は記されていませんが、だいたい私はすぐにそれと気が付きます)。乙女が男の槍やパンの塊、こぼれた瓶入りココナッツミルクを世話する話です。

 幸いにも今回の「好色アルゴニアンメイド」の演者は素晴らしく、この古い物語の新境地を見せてくれました。狩人の槍を引き合いに出し、つまらなそうにしていた観客にさえ笑いを呼び起こしました。そしてあのホールチーズは…そうですね、このような種類の物語は初めて観ました。しかし本当に、息を呑むような劇でした!

 この劇はかつては暖炉の側で語られる慎まやかなものに過ぎませんでしたが、少々くだらない娯楽の一つとして末永く愛されることになると、私は確信しています。

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「狩人の槍」→the Spear of the Hunter
Morrowindの拡張パックBloodmoonのメインクエストで、ハーシーンを倒すと手に入るらしい

つまりTES3の何百年も昔が舞台なTESOに好色アルゴニアンメイドがあるのは別におかしくなくて、当時から伝わる物語を演劇としてちゃんとまとめたのがクレッシウスおじさんなんだね、というの

そして…まさかの同タイミングでShukaさんも訳を完成させたというミラクルが発生
というわけで違いをお楽しみください
→『The Argonian Maid-An Oral Tradition』翻訳: And that brings my story up to the present moment.

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