2013/05/17

シヴァリング・アイルズの二人の住人へのインタビュー

The Imperial LibraryInterview With Two Denizens of the Shivering Islesの日本語訳です。

※結構意訳
※口調とか言い回しは趣味入ってる
※OblivionのDLC:Shivering Islesのネタバレ

Please, have a seat.

 Mad Godの領域に関する驚くべき出来事がCyrodiilに伝えられて間もなく、Imperial LibraryはShivering Islesへの立ち入りと現在の状況の調査への許可を申請しました。司書らは山腹の洞窟に招かれ、そこでIslesの最も注目すべき住民たちを紹介されました。一人は白髪で青ざめた顔をしており、くすんだ灰色のローブを身に着けていました。もう一人は華々しく着飾っているのに、厳格で堅苦しい印象を受けます。

 こんにちは。お会いできて光栄です。自己紹介をお願いできますか?

Dyus:
 「私はDyus of Mytheriaだ。Daedric Lord Jyggalagの執事を務めていた。質問を続けてくれないか?他人と居るとイライラするんでな。」

Haskill:
 「わたくしはHaskillと申します。Lord Sheogorathの執事を務めている者です。既によくご存知のことかと。いえ、お気になさらず…くだらない質問にお答えするのも、職務の一つですゆえ。」

 あなた方はSheogorathとJyggalagの執事だそうですが…あ、Dyusさんはかつての、でしたね…ご愁傷さまです。どういった経緯でそのお仕事に就かれたのですか?仕事内容と、それを楽しんでおられるかどうかお伺いしたいのですが。

Dyus:
 「私が今の職務に就いたのは、想像する通り、Lord Jyggalagの気まぐれだった。彼がそう望んだから仕えていたのだ。それ以前のことは、もはや思い出せない。思い出すに足るものがなかったのか、あるいはLord Jyggalagが忘却という名の祝福を授けて下さったのだろう。Mytheriaが正しい場所なのかどうかさえ、私には定かでないのだ。

 職務の内容は、Jyggalagが命ずる全てだ。始めは図書館を管理するだけだった。だが、彼は領域をやりくりするのに関わる面倒事を、全て執事が管理するべきだと考えるようになった。あらゆる仕事が降りかかった。要は、Jyggalagが気に食わないと思った全てのことを私が処理していたわけだ。

 仕事を楽しんでいたかだと?司書の仕事にはある種の満足感を得ていた。執事としてはだが、死を望まなかった日は無いよ。侮蔑すべき役割でさえも、Lord Jyggalagの気まぐれとあらば我慢せざるを得なかった。私が何度か死を経験した後、彼はついに耐えかねて私から定命であることを奪い去ってしまったのだ。だが、さしもの彼も自分が凋落した後に私が生き残っているとは予期しなかったようだ。Lord Sheogorathならこの運命を終わらせてくれると思ったが、彼は私を幽閉することを選んだ。必要になった時のためにな。現在、私は全ての時の終わりが訪れ、死が許されるのを待っているのだ。」

Haskill:
 「Dyus、もう少し頻繁に貴方の元を訪れるのを忘れないようにしなければなりませんね。貴方が未だにこうして生きて、苦しんでいることが分かって大変喜ばしい気持ちになりました。

 わたくしはLord Sheogorathにとっての実務家でございます。あらゆる彼の意思を遂行し、Realmの問題に秩序をもたらすのです。あぁ、これはちょっとしたジョークでございます。もちろん、Realm of Madnessに秩序などほとんど存在しませんので…そういったものは、わたくしの誇るべき友人の分野ですから…より正確に言えば、Sheogorath自身の意志でございますね。

 わたくしの楽しみというのは、全く的外れなご質問ですね。わたくしはRealmに奉仕する為に生きているのでございます。それ以上でも、それ以下でもありません。わたくしがいかにしてLord Sheogorathにお仕えするようになったかというのは…わたくしと彼は、全ての始まりへと遡った、とだけ申し上げておきましょうか。変幻極まりないMadgodの気まぐれのなかで、わたくしが唯一、不変の存在なのでございます。」


 あけすけな質問で申し訳無いのですが…あなた方のうちお一人は、ご自身の名前に陰鬱な含みを持たせているように思えるのです。何か意図があってのことでしょうか。あるいはMad Godが既に我々の耳と心を祝福したのでしょうか?

Dyus:
 「私のこの名前に死の響きがあると?そりゃどうも。私の着ている服が俗っぽいと言いたいのか?ひょっとするとこの顔が子供らを怖がらせるからとでも?ハッ、私に名前を選ぶ権利などなかった。わざわざジョークを言うこともな。Lord Jyggalagがどうやって名前を選んだかなど、もはや知る由もないことだ。」

Haskill:
 「ご主人様はあなた方をShivering Islesへと歓迎していらっしゃいますよ。きっとお気に召すかと。」

 ありがとうございます。歓迎を感謝しております。

 Haskillさんにお聞きします。Dark SeducerはMehrunes Dagonの手先だと長らく考えられていました。しかし、彼女らをこの島で見かけました。既に長きに渡って、Dementiaの忠実な守り手であったようですね。Seducer達の忠誠とはまた別なのでしょうか。それとも、Mad Godのカリスマ性が一部の者を従わせているのでしょうか。

Haskill:
 「型にはまった発想である、としか言いようがございません。定命の者は、ご自身に一を聞いて十を知る能力が備わっているとでもお思いなのでしょうか。"daedra"を一纏めに考えるなどというあなた方の伝承は、全く根拠のないものでございます。反逆者、裏切り者、不穏分子、臆病者…といった、不幸にも定命の者として生まれた連中が言うところの、嘘と真実が半々のお話ですな。あるいはMehrunes Dagonの…その名前を二度と口にさせないでくださいませ。屑の王、真の力を持つPrince達の駒にすぎず、Nineteen Voidsの策士共の傀儡。(デイゴンの悪口??)あなた方は、Oblivionにおけるあらゆる政治、派閥、宿恨、確執、争い事を全て理解しているとでも?Mazkenのような偉大なる市民の忠誠心が、ほんの短い話で語るに足るとでも?

 いえ、申し訳ございませんでした。わたくしは少々…言いすぎてしまったようですな。自分を抑えるのには慣れているのですが。お許し下さい。この魅力的な対話を続けてくださいませ。」

 ではDyusさん。貴方の主人にも、個人的な家来が居たそうですね。前回のGreymarchから、Knights of Orderとして知られる強大な怪物が目撃されています。奇妙なことに、彼らの水晶の外殻の中は空洞でしかないといいます。彼らは"Daedra"として捉えてよいものなのでしょうか、それとも従来のDaedraの分類とは全く別の、Jyggalagによる創造物なのでしょうか?

Dyus:
 「Mundusの住民の想像力の欠乏には驚かされる。夜空の星と同じ数ほどの様々なしもべがいるのだ。お前たちが言うところのDaedraというのは、単にその中で比較的有用な者達であるにすぎない。Knights of Orderは、また別のものだ。彼らの創造性・自主性を補うには、我がLord Jyggalagは不完全なのだ。」


 Mad Godの領域に長らくお住まいのお二方にお聞きします。HaskillさんはNew SheothでLordの片腕として仕え、DyusさんはJyggalagが残した図書館の守護者であるそうですが、定命の者の領域を訪れたことは?あらゆる個人の自由意志が存在する中で、あなた方自身のご意見というのは?

Dyus:
 「個人の自由意志、など幻影にすぎない。そのようなもので自分を惑わすつもりはない。ともかく、Tamrielの奇妙な定命の者共が、Daedric Princesの計画と陰謀の邪魔をするという困った癖を持つ点は認めておかねばな。本当に首尾よく、と付け加えよう。Lorkhanの選択についても尊敬の念を抱かせられるな。
Mundusについては広く学んできたが、足を踏み入れたことは一度もない。我が主人たるJyggalagがそういった経験はできないと思わせたのだ…彼はどんな言葉で表現していたか…そう、”健全な”だ。」

Haskill:
 「Tamrielを訪れる必要がわたくしにございますでしょうか?ここで腹立たしい定命の者達の対処をするのでもう十分ですよ。もちろん、あなた方を除いて、でございますが。」

 個人の意思について話を戻しましょう。さて、再び不躾な質問になるのですが、Aldmeriの創世神話では、Lord SheogorathはLorkhanのdivine sparkが失われた時に「生まれ」たもので、開放されたMundus、この定命の世が最初に存在していたと伝えています。このことはJyggalagの嫉妬深い義理兄弟たちがかけた呪いに関係あるのでしょうか?
(ここ全然わからない。創世神話とアルトマー信仰はさっぱりなんです…呪いというのはデイドラ大公たちがジガラグうぜー!とくるくるぱーにしたことかな)

Dyus:
 「Aldmer達は本当にそう考えているのか?滑稽な。」

Haskill:
 「エルフですか…定命の者のなかでも最も自己中心的な連中でございますね。何が起こって、何が起こらなかったかなど思いのよらないことです。OblivionはMundusにとって、単なる影に過ぎないと本当に思っているのでしょうか。ここで起きる全ては、どこかで定命の者のちっぽけで哀れな世界と関連付けられるとでも?彼らの心配事を気にかけなくとも、時間はただ過ぎてゆくものです。」


 前回のGreymarchから、Shivering Islesにあらゆる変化が起こったようです。呪いが解かれたJyggalagは消え去り、Dyusさん、あなたの尊敬すべき主人は二度と戻りません。どういったお気持ちでしょうか。

Dyus:
 「気持ちだと?私はもう千年ほど、感情など抱いたことがないな。Jyggalagの気まぐれによって自分に死がもたらされるか、さもなくば職務に戻れる日を待っているだけだ。お前達が、彼がもう二度と現れないと信じているとは。この領域には確かに二度と戻らないだろうが、彼はOblivionの虚空を今も歩んでいるのだ。自分を呪った者どもに復讐をしようと思うかもしれないし、更に崇高な目的を持つかもしれない。私には窺い知れないことだ。」

 Haskillさんにとっても、様々な変化があったようですね。Lord Sheogorathは獰猛な自分自身に支配されてしまいました。Greymarchはもう起こらず、貴方の仕事はいくらか軽減されることかと思います。余暇を過ごすのになにか趣味を持つことなどお考えでしょうか?

Haskill:
 「余暇?貴方はわたくしが気楽な生を送っているようにお思いなのでしょう。気まぐれによって召喚されたり、おかしな定命の者に接見する為に急いだり…といったことに常に備えていなければならないとは、なんと気楽なことでしょうか。そうですね、わたくしの豊富な自由時間を費やす趣味について真剣に考えなければなりませんな。剥製術など宜しいかもしれません。」

 これでインタビューを終わります。愛するTamrielへ戻る前に、今一度お二人に感謝を伝えなければなりません。Dyusさん、貴重なお時間を割いて、この場を提供してくださってありがとうございました。Haskillさん、楽しい時間と興味深い見解をありがとうございました。

Dyus:
 「時間など、私には腐るほどある。この場所に関してはだが、くだらないものだ。」

Haskill:
 「こちらこそ、楽しませて頂きましたよ。」

Dyusさんの写真がなかった。ごめんね

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